私は、華道につての知識は皆無です。以前たまたま観ていたテレビ番組で、華道の先生が「型を気にせずに自由に生けてみたいお気持ちはよく理解できますが、型を軽視する人は、あまり伸びません」とのことを言っておられました。私個人は、日本人は華道に限らず、型を重視し過ぎと感じているのですが、敢えて、自分の意見とは反対の立場を擁護してみようと思います。
華道では、流派の違いはあるにせよ、美しく見える花の生け方は、試行錯誤の結果として、いくつかの型があるのかもしれませんね。その数が多いと、その全てを、自由に生けていたら、自分では思い付かないかもしれないし、それを思いつくまでに、時間がかかり過ぎてしまうのかもしれません。なので、全ての型を初めに効率よく習得することが、のちの自由な生け方にも役に立つ、ということなのかも、と考えたのですが、素人の憶測に過ぎないので、正しいのかわかりません。間違っていたら、ごめんなさい。
私は趣味で40年以上写真を撮っていますが、初めの頃は、本を買って基本的な構図を勉強していましたし、一流の写真家の写真集も買って参考にしていました。そうして、学んだ構図や知識が、今では無意識のうちに活かされているのだろうとは思っています。
