美魔女のつぶやき

阿蘇で暮らす自称美魔女の随想

自己主張 強弱の歴史

私は若い頃から50歳くらいまでは自己主張の強いタイプだったと思っています。自分の意見に自信があったし、エネルギーに溢れていたことも要因だった気がします。しかし、10年くらい前から、自分の意見を強く主張しなくなりました。理由は複数あります。まずは、自分が正しい思っていたことが後になって間違いであったことが結構あったこと。次に、自分の意見を強引に通すことで、人を不快にしていただろと気付いたこと。意見の正誤は簡単に判別できるものではなく、視点や力点の置き方や立場で変わる相対的なものであることが多い、と思うようなったこと。自然科学の問題に関しても、専門家の間でも様々な意見があるのを知ると、それ以外の問題に対して、素人の自分の意見に自信を持つのは傲慢にさえ思えて来たこと。などがあります。

で、大半の場合、異なる意見やおかしいと思える意見に出会った時に、相手を説得してみようとか、間違いを指摘してみようとかは思わなくなりました。黙って聞くこともありますし、自分の意見を言うにしても、控え目に言うようになりました。まして、人を変えようなんて思わなくなりました。これが成長なのか、狡い処世術かは分かりません。

意見を控え目にしか言わないと、軽く扱われ易く、悔しい気持ちにもなることも、あります。これにどう対処していいかは、まだわかりません。