私は年齢が割と近いこともあり、30代の頃、林 真理子さんの作品をよく読んでいました。ファンと言っても良いくらいでした。中年以降はほとんど読んでいなかったのですが、2013年に出された『野心のすすめ」(講談社現代新書)はとても面白く読みました。そして、いまでも本題に並べています。今回の理事長就任とこの本が私の中ではなんとなく結びついたのです。もちろん、林さんがその地位をずっと求めておられていたわけではありませんが。以下はこの本からの引用です。
1. 若い時の野心に下品さがついてまわることは仕方ない。
2. 若い時に、多少の見栄を張ったり、背伸びをするのは、自分という人間の成長のためには欠かせないこと。
3. 欲望をカタチにするためなら、いざという時に少々かっこ悪くたっていいではありませんか。
4. どんなに性格が良い脚本家たちでも、確固たる野心を持っていないと、ずっと第一線で仕事をしていくことはできません。
5. 野心という山を登ろうとする心の持ちようで、人生は大きく変わってくる。チャレンジしたからこそ初めて手に入れることのできる、でっかい幸福が待っている。