美魔女のつぶやき

阿蘇で暮らす自称美魔女の随想

ずる賢い生き方は得でしょうか?

「正直者が馬鹿を見てる一方で、ずる賢い奴が得をしている」ということが言われたりしますが、実際はどうなんでしょね?

『7日間で「幸せになる」授業』(前野 隆司 慶應義塾大学教授 著)によると、そうではないようです。もちろん、傾向であって、例外がないということではないと思います。以下は、この本からの引用です。

 

実際に調査をしてみると、いわゆる「悪人」は幸福度が低いことが明らかです。まあ、ヒーローもののドラマじゃあるまいし、そもそも根っからの悪人なんていませんが、わかりやすいので悪人について考えましょう。

たとえ悪いことをしてお金を儲けたとしても、そこには大きな幸福感はありません。周囲から性格が悪いと思われている人の幸福度が低いこともわかっています。幸福度が高い人は性格のいい人なのです。つまり社会の中で「悪人」と思われている人たちは、言ってみればかわいそうな人です。いつも攻撃的で怒ってばかりいたり、ずるいことばかりを考えていたりする。高圧的な態度をとっていても、実は自己肯定感が低く、幸福度も低いのです。そういう人たちは、社会の役に立たないと同時に不幸で短命で不健康な傾向があります。

 

著者の前野先生ですが、元は同じ慶應大学で機械工学の研究をされていましたが、途中から専門を通称「ポジティブ心理学」に変更されています。で、ご本人は、ポジティブ心理学の言葉に代わって、最近は「幸福学」という用語もよく使っておられます。