漁師に出会って、それまでの自分の生き方に疑問を抱き始めたエリートビジネスマンTomは、食料品店を営む働き者で幼馴染のDaveに、漁師に出会って感じたことを話します。
Tom: 俺のこまれでの生き方は間違っていたのかも知れないな。
Dave: そんなことはないと思うよ。君はこのスラム街の厳しい環境で育ちながらも、懸命に努力して、ハーバードにまで行った。Tom は僕らの仲間の中では、一番の努力家で、俺たちの自慢の出世頭だよ。
Tom: ありがとう。そう言ってくれて、俺は本当に嬉しい。でもな、あの楽しく、のんびりと暮らしている漁師を見ていたら、これまでの生き方に自信がなくなったんだ。
Dave: 俺は学がないから、よくわからないけど、神様だってどちらかの人生が正解で、どちらかが間違いだなんて思っておられない、と思うよ。漁師の仕事は大切だが、きみの仕事だって、この世に役に立っているわけだしな。ただ、今回のことで、Tomは、これまれでの人生や生き方を見直すという貴重な機会を得たじゃない。それって、君の人生における大きな収穫というか、大漁じゃないか。