美魔女のつぶやき

阿蘇で暮らす自称美魔女の随想

エゴとのうまい付き合い方とは?

今日は斎藤茂太精神科医 2006年に他界)著『「捨てる力」がストレスに勝つ』から、以下を引用させていただきます。

 

 一見捨てたがいいもののように思われがちだが、実は捨ててはいけないものがある。「エゴイズム」だ。

 これは人間の「生きる力」といってもいい。うまいものを食べたいというのも、幸せになりたいと思うのも、そのためにがんばろうと思うのも、自分らしい生き方を求めたいと思うのも、エゴイズムといえば、エゴイズムだ。このエゴイズを捨ててしまったら、生きてゆく気力も同時に失ってしまうことになる。人が生きてゆくにはエゴイズムは必要なものと考えたい。もちろんエゴイズム丸出しという生き方はよろしくない。要は、どうコントロールして、周りとのバランスを取ってゆくかということだ。

 エゴイズムに徹するのでもなく、それを完全に捨て去ってしまうのでもなく、いわば「中庸」の枠にとどめておくことを考えてほしい。

 もうひとつ。エゴイズムを「中庸」の枠の中でうまくコントロールしてゆくために、「感謝する力」「ありがとうといえる力」が役に立つ。自分は、ひとりだけの力で生きているのではない。いろんな人の力を借りて生きているのだから、それに感謝する。いつも人に、ありがとうといいながら生きてゆく。そういう気持ちが「バランスのいいエゴイズム」を実現してくれる。