美魔女のつぶやき

阿蘇で暮らす自称美魔女の随想

対照的な休日の過ごし方

かなり久々の対照シリーズです。今回は、休日の対照的な過ごし方です。

 Aさんは外資系企業に勤務する有能なビジネスパーソンです。

ある日曜日はオフにもかかわらず、朝から英語力の更なるアップのために語学学校に通い、その後は話題のイタリアレストランで昼食を取り、それからはスポーツジムで体を鍛え、その後は趣味のピアノの個人レッスンを受けて夕方やっと帰宅。夕食にまで時間が空いたので、好きなDVDを二時間観てから、家族と夕食。家族との会話の時間は僅か。夕食後は、自分の部屋で明日からの仕事の準備。就寝は11時。かなり充実した日曜日と第三者が見たら思うわけですが、本人は、空いた二時間でDVDを観てしまったことを後悔。翌朝、出社するとライバルの同僚達が、もっと充実した日曜日を過ごしていたことを知り、後悔の気持ちは増し、これらの日曜日は空き時間を全て有意義な活動で埋めることを決意。

 

Bさんは家から近くの小さな会社で働いているのんびりやの人です。ある日曜日、奥様から叩き起こされて、テレビの前に子どもたちとゴロンと横たわり、一緒にテレビを笑って観ています。それから、昼ごはんを食べてしばらくすると、眠くなり昼寝。起きたら、家族で近所の公園で行き、そこでのんびりと過ごします。帰宅後は、家族で楽しくおしゃべりながらの夕食。食べ終わると、奥様に代わり食事の後付け。その後は、趣味の釣りやゴルフの番組を観て10時は就寝。

 

AさんとBさんのどちらが正しいとかいうことではないのですが、私が気になるのは、経済のグローバル化で多くの企業では競争が激化して、更なる生産性、効率化、収益性の向上が求められ、そのために社員一人ひとりも、能力の更なる向上を強いられていて、オフの日までそのために時間を割くことが必要になってきているのではないかということ。更に、こちらがより本質的で気になるのですが、オフの過ごし方にまで、より効率的に、有意義に、そして空き期間をつくならいようにしなくてはならないようになっていくのではないかということです。つまり「効率性の追求や無駄を省く考えがオフの日の過ごし方にまで浸透し始めてきている」というように思えるのです。