美魔女のつぶやき

阿蘇で暮らす自称美魔女の随想

機械翻訳は簡単な文でも苦手ことがある 一例

精度がどんどん上がって来ている機械翻訳ですが、簡単な単語からなる短い文でも、まだ苦手な文もあるようです。

I think and think and think, I've thought myself out of happiness one million times, but never once into it.   Jonathan Safran Foer の言葉

 

下線部の訳ですが、評価の高い二つの機械翻訳では、以下になっています。

A「幸福から抜け出したいと思ったことは何度もあるが、幸福に陥ったことは一度もない」

B「私は自分の幸せを100万回考えましたが、一度も考えたことはありません」

 

ChatGPT「何百万回も考え抜いたけれど、幸せへの思考には一度も至らなかった」

 

『考え過ぎない練習」Don’t Believe Everything You think ジョセフ・グエン著 矢島麻里子訳 ディスカバー・トゥエンティワン 2024 では

考えた挙句に幸せを逃がしたことは百万回あるが、考えに考えて幸せを手にしたことは一度たりともない」になっています。

 

これは、自動詞+oneself +形容詞 のパターンの類似系です。 例 shout oneself hoarse 「大声を出して声をからす」形容詞の部分が結果を表します 問題の文では out of happiness と into it(=happiness) になっています。