美魔女のつぶやき

阿蘇で暮らす自称美魔女の随想

学校にもっとゆとりを

もう長いこと「生徒の個性を伸ばすような教育が大切」とか「個性的な生徒でも伸び伸びと学べる学校であるべき」とか言われて来ました。

このことに関して、河合隼雄さん(故人 京大名誉教授 心理学が専門)が以下の趣旨のことを著作で述べておられたことを思い出しました。

生徒の個性を伸ばしたり、個性的な生徒が伸び伸びと学べるようにするには、まずは、教師にも個性的な人がいて、伸び伸びと仕事ができる環境でなくてはならないのに、現状の学校はそれとはますます反対な方向に進んでいる。

河合教授は、教師の業務、研修、会議、提出書類、保護者からの注文や苦情が増え、さらには様々な改革が矢継ぎ早に行われ、個性的な教師はいづらく、ゆとりのない職場になって来ていたことを危惧されていたようです。

問題教師や不適格教員は困りものですが、学校をもっとゆとりのある職場にしない限りは、時代に合わせて変わらなくてはいけない部分があるのは当然としても、改革は裏目に出てしまうのかもしれませんね。

不適格教員の再教育や排除を目的に導入された「教員免許の更新制度」も、当初から不評でしたが、結局廃止されることになリましたね。