昨日(2月10日)の読売新聞の社説は私にはとても興味深いものでした。
社説で紹介されていた資料によると、刑法犯の認知件数は、2002年には約285万件で、それ以降は減り続け、昨年は約56万件にまで減っていて、戦後最少であったとのこと。しかし、警視庁のアンケート結果では「ここ10年で日本の治安は良くなったと思うか」との質問に対して、「悪くなった」と回答した人の割合は64%だったとのこと。
アンケートの方法が明記されていないので、信頼に足る方法だったかは、わかりませんが、信頼できるものであったとすれば、刑法犯罪件数が5分の1にまで減っているのに、治安が悪くなったと感じている人が6割以上にも達しているのは、興味深いですね。
社説では、アンケートの時期が昨年の11月で、その前に小田急線や京王線での事件があったことも人々の不安感に影響を与えたのかも、と推察していました。
アンケートでは、この10年での治安のことを尋ねていても、回答者は、最近の事件に影響を受けて答えていたのかもしれませんね。
刑法犯の数が、治安の一番大きな目安かどうかは私にはわかりませんが、重要な要因であることは間違いないでしょうね。しかし、治安を人々がどう捉えるかは、別なのでしょうね。