かなり久しぶりの対照シリーズです。
Aさんは20代の頃、乱れた食生活から体調を崩し、一ヶ月の入院生活。それを機に、生活全般を見直しました。米や野菜や果物は、無農薬で化学肥料を使ってないもののみ。その他の食べ物も添加物の入った物は避け、お酒もやめ、飲み物はほとんど無農薬で化学肥料を使っていないお茶だけという徹底ぶり。また、ほとんど毎日、散歩、ヨガ、筋トレのどれかをしていました。とにかく健康で長生きを目標にしていたのです。そのおかげで、最後の数年は施設で寝たきりでしたが、100歳で大往生。
Bさんは、とにかく人生を楽しみたいタイプ。暴飲暴食こそしなかったものの、農薬とか化学肥料とか添加物ことは気にせずに、好きなも感謝して食べ、飲んでいました。運動はといえば、時々友人をゴルフをする程度。で、60歳の頃から、肥満気味で高血圧に。高血圧の薬は飲みながらも、食生活は変えず、運動も時々するくらいでした。すると、70歳手前で深刻な病に。医師からは、手術をすることを勧められましたが、Bさんは手術を断り「先生の助言は医師として当然のことと思います。しかし、私は、長生きすることを最優先にはしていません。通院し、薬は飲みますが、これまで通りに暮らしたいと思っています。長生きするために、日々の楽しみを犠牲にしたくはないのです」と言いました。そして、70代前半で、後悔もなく、満足して天寿を全うしました。
開発途上国から日本に医学を学びに来ている Cさんは「 AさんとBさんのどちらも人生を自分の好きなように生きて全うされたように思います。 Bさんの人生は、日本人からすれば、平均より少し短く、もったいないように思われそうですが、私の国の基準からすれば、長寿です。加えて、庶民だったとはいえ、我が国の平均的なお金持ちよりも遥かに豊な生活をされてました」と感想を述べました。
