社会が豊かになればなるほど、自由度が増し、色んなことに関しても選択肢が多くなる傾向にありますが、実は、選択肢が多いと、むしろ、マイナスに作用することが分かっています。以下は写真の本からの引用です。著者はアメリカの大学の心理学の教授。
選択肢がまったくないとき、生活は耐えがたいといってもいい。選択肢が増えると、わたしたちの消費者文化がそうしているとおり、数ある中から選べることで、自主性、管理能力、解放感といった力強いプラスの価値が生まれる。だが、選択肢の数がそのまま増えつづけると、いくものオプションをもつことのマイナス面があらわれはじめる。選択肢が増えるほどマイナスの影響が膨らみ、やがてこちらが負担を背負いきれなくなる。こうなると、選択の自由はわたちを解放するどころか、萎縮させるものになる。暴圧といってもいいかもしれない。