振り返るに（多分今でも）私の人を見る目は、様々な思い込みや固定観念で濁り、かつ傾いており、素直な領域の外に位置していたことでしょう。
下は同じものを見ていても、文脈（や思い込み、固定観念、背景知識など）で異なるように理解してしまう例です。
I3も I2とI4の数字の間に置けば、数字と理解し、AとCの間に置けばアルファベットの Bのように理解してしまいます。
I2 I3 14
A I3 C
次の例はどうでしょうか？
「高速道路のカーブで２０代の若者が運転していたスポーツカーが事故を起こした。原因は現在警察が調査中」とのニュースを聞いたとします。
普通は運転者の若者がスピードを出し過ぎていたからだろう、と推察しそうですね。でも、土木工学の専門家なら、「そう言えば、この前もあのカーブで事故が起きていた。道路の設計上に問題はなかったのだろうか」と気になるかもしれません。自動車メーカーの人なら、「うちの車でないと良いが。この前も、うちのスポーツカーが高速道路のカーブで事故を起こしていた」と思うかもしれません。過去飲酒運転で逮捕されたことのある人なら「もしかして飲酒運転をしていたのでは」と先ず疑うかもしれません。青年心理学の専門家なら、「運転していた若者はどんな性格だったのだろか」と思うかもしれません。
