一つ前の投稿記事で紹介した『「社会調査」のウソ』の本をもとに、私があり得そうな架空の事例を考えてみました。
1. 迷惑駐輪激減?
ある場所では迷惑な自転車の駐輪が多く困っていました。そこで、一ヶ月かけて、迷惑駐輪防止のキャンペーンを展開。で、一ヶ月後には(運動開始初めの3日と最後の3日の平均を比較)3割以下にまで減ったとのこと。このカラクリは? 運動を開始した日から三日は晴れ、最後の三日は雨。よって、自転車で出かける人が激減したのが一番の要因。しかも、発表は、皆が天気のことを忘れた頃に行われた。
2. 場所で大きく異なる地震による家屋倒壊率
地盤の違いが大きな原因と思いきや、さにあらず。倒壊率の高い地区は古くからの地区で、木造の古い家屋が多かったせい。他方、低かった地区は、新しい住宅地で、最近の耐震基準を満たした家屋ばかりであった。
3. 児童虐待激増?
児童虐待の相談の増加傾向に伴い、相談員、相談箇所、相談電話数を増やし、加えてメールでの相談も行えるようにした結果、相談数が激増。