美魔女のつぶやき

阿蘇で暮らす自称美魔女の随想

日本の幸福度

前の投稿記事に続き、収入と幸福度に関して、今度は 大竹文雄白石小百合、筒井義郎編『日本の幸福度』日本評論社(2010) から、箇条書きの形で以下を引用しておきます。

 

1. 日本は高度経済成長が開始された1960年代から2000年を超える時点まで幸福度にほとんど変動がない。

2. 所得や一人当たりのGDPの上昇といった経済的変数で幸福度は上昇しない。

3. 国の幸福度が時間ともに上昇するのは所得の低い国での現象。

4. 西欧諸国では所得の増加があっても幸福度はそれほど上昇していない。

5. 日本のように所得の高い国では、所得の増加率が幸福度に与える影響は小さい。

6. 金銭により高い価値を置いている国の人々は幸福度が低い。

7 . GDPの増加と幸福度の上昇との間には飽和点がある。

8. 幸福な人が高い所得を達成してるという因果が真実かもしれない。

9. 感謝の気持ちは物質主義的な行動を減らすことにつながるために、幸福度を増加させる。

引用終わり

8と9に関しては、特に意外に思われる方も多いかもしれませんね。これは、通称開運学とかスピリチュアル系では長いこと言われてきたことのようです。ただ、一般には「眉唾物」との扱いを受けてきたみたいですが、近年の学術研究によって、9は既に立証されています。8はまだ、この本が出た時点では仮説のようですが、もしかたら、もう実証されてるのかもしれません。